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サンセット大通り

そういえば先日サンセット大通りをようやく観た。ワイルダー作品は観よう観ようと思って結局まだほとんど観れていないので今まで観たものだけで比較するのはどうかと思うが、個人的に今までワイルダー作品に抱いていたイメージよりも重厚な雰囲気を感じた作品なのである意味新鮮。まぁつまりワイルダーの「ラブコメ(?)もの」と「ノワール(?)もの」のうち、まだほとんど前者しか観ていないってことなんでしょう。

名作といわれるのが物凄くわかるんだけど、なんとも吹っ切れない映画のような気がする。むしろこの映画などに影響を受けた後の様々な傑作のほうが、この映画や同時代の作品のモチーフをスマートにまとめているような部分もあるような気がして、それらを観ているせいか、古さや物足りなさを感じるんじゃないだろうか。発想も方法論も初出のものが多い画期的な作品なのだろうが、それを新鮮と思うには俺は後の映画を観過ぎている。(量的には大したことないけど、この文脈の意味に限定して、「観過ぎ」としている。)まぁ好きな作品だったらこの映画と同時代のものやそれ以前に作られた作品だとしてもこういう印象は持たないだろうから、単に好みじゃないだけかもしれない。

登場人物の心情は理解できるのだが、陥っていくどうしようもなさについていけない部分がある。その「どうしようもなさ」を楽しむ作品なんだろうけど。

「ハリウッドの」という意味における映画業界・ショービズの世界の怖さと物悲しさを表現しようとする作品は多い。その中でも象徴的な映画。

そういう意味でもセオリー通りの古典ってことで、印象としては教科書を読んでいるようだ。

何十年後かに、俺がある程度枯れて、人生(?)ってもんが多少わかってきた頃に観たら大分印象が変わることでしょう。

[ 以下ネタバレ等厳重注意! ]

大好きなバスター・キートンが出てきた時はちょっと気持ちが盛り上がった。老いても目つきは全然変わらんのね。

ラストシーンはもう少し大袈裟に演出してもいいんじゃないだろうか。あっけなさ過ぎ。好きな人はあの感じがいいんだろうけど。