2006/05/17/021530
使える地域情報サイトがないのはなぜだろう
GIGAZINE - 世界で訪問者数の多いドメイントップ50を読んでいて、32位のCity Guides by Citysearchに関する記述が引っかかった。
地域情報検索サイト。既存の検索エンジンがどうしても弱い部分、つまり現地情報を検索することに特化しているサイト。日本ではまだほとんど巨大なものが見られないジャンルの検索エンジンです。
う~ん確かに。また俺が知らないだけかも知れないが、日本のサイトでそういうジャンルの使えるものは見た覚えがないなぁ。俺に関して言えば、たぶん、ネットで何かを探すというとGoogleとかに頼り切っているから、そもそもそういうサイトの必要性をあまり感じてなかったってのもあるかな。例えば「銀座 寿司」って入れれば、たくさん出てくるもんな。それで満足してた。(いや、銀座で寿司なんていう機会は今まで数えるほどしかない気がするけど。)で、実際ググるとGoogle マップの検索結果が表示されるのだけど、これいまいち使いづらい。例えば俺の環境では、ウェブ検索結果からマップ検索結果に誘導されても、うまくデータが表示されない。だからマップ検索のトップを表示してから再度検索する羽目になる。だからってわけでもないが、Googleマップが、特化した地域情報検索サイトの代替になるとも思えないし。ニーズは絶対あるはずなのに、なんでないのだろう。最近は以前に比べれば検索エンジンの精度も高いけど、それで事足りないことだって多々あるのではないだろうか。
よく2chだとかの掲示板や、mixiのコミュニティとやらであるのが、「○○駅周辺の○○について語りませんか」とかそういう話題。はてなの質問とかにもたまにあるかな?でもこれで足りてるのかな。みんななんとなくGoogleあるいはYahooか何かで地名や駅名と欲しい情報のキーワードを入力して、その検索結果の範囲で無理やり我慢している気がする。
試しに「地域情報」をGoogleで検索すると結構出てきたりするのだけど、どれもナビゲーションの問題やら、そもそもコンテンツが少なすぎたりして使えそうに見えない。結局最初に出てくるYahoo!地域情報あたりでなんとかしてしまいそうだ。
随分前、知人に薦められたまいぷれというサイトに少し期待したことがあったのだけど、結局他のサイトのようにコンテンツ自体が不足していて、欲しい情報に行きつけない。ナビゲーションも酷いし。何せ「地域情報」で検索して引っかからないところがまずい。地域情報ってのとは激しくずれるのだけど、ごく最近ではpaperboy&coの手がけるカラメルに注目したが、地図からの辿り方が野暮ったかったりして使う気になれず。で、こういうサイトに共通するのは結局地域情報ではなくて、中小零細企業や商店街にあるような規模の小さな店舗が物やサービスを必死に売ろうとしているサイト(カラメルはそもそもからしてショッピングポータル)、あるいはそれ以前の単なるリンク集であって、こっちが欲しい情報とは全然違うわけだ。
結局地域情報として欲しい情報ってのは、例えばそこの住民であっても知らなかったような穴場、それも何かを買う場所ではなくて、例えば、あまり知られてない公園だとかのホッと一息つけるところや排気ガスの影響を極力受けずに散歩できるコースだったりする。つまりは雑誌の隅っこに載ってそうな記事かな?何かを買う場合だって、あっちのスーパーではキャベツがあと10円安いとか、そういう情報、つまりチラシや主婦の口コミ情報に似たものだったりしてもいい。で、そういう情報をさりげなく紹介したり、ユーザーが掲示板や簡易SNSサービスを使って情報を共有できるシステムもあって、今度は数クリックで行政関係の情報にもアクセスできたりする。例えば広域避難場所とかね。警察の提供する情報に基づいた事件多発地域のマップでもいい。あとは例えば映画を観にいくとしても、映画のタイトルや駅名・地名から、映画館の場所や上映時間を調べられるだけじゃなくて、この映画館から近い金券ショップはここですよ、とか、観た後に余韻を楽しみながら歩けるコースや、落ち着いて珈琲を飲める喫茶店はこちらですよ、とかが、ユーザーがいちいち手を煩わせなくても、さりげなく自動的に提示されるようなサイト。酒や煙草売ってるコンビニの場所とか、ATMの場所と各銀行の時間帯による手数料に関する情報がすぐに見れたりね。あ、ピザとか店屋物がワンクリックで頼める機能もついてたりするといい。挙げていくと生活情報全般になっちゃうな。まぁここまで細かいケアとなると、運営側だけでは難しいから、簡易SNS的なソーシャルなシステムによってユーザーが自然に情報を共有できるようなシステムと、情報の受け手としてだけではなく送り手として参加しやすいように煽るシステム。ちょっと理想を言い過ぎたが、こういうサイトが欲しい。はてななんかを見てると、そういうサイトも可能なんじゃないかと思えてくる。まぁあそこの場合は何かに特化していないから人が集まり易いというのはあるのだけど。
で、いろいろ書いてて思ったのが、ネットが普及し始めて、行政がITだのe-japanだのユビキタスだのって言い出した時に、誰もがイメージとして理想的に期待していたのはそういうサイトなのではないかということ。(イメージするだけで行政が実現できないのは誰でも理解していた。)もしかしたらハードウェアとしてはPCではなく、松下が展開するTナビのようにテレビをイメージしていたかもしれない。(Tナビについてはまぁ使ったことがないのであれだけど、サイトを見る限りショボそう。)いや、フランスのミニテルのような端末か?っと、そこまで行く前に、たぶん、まずは行政のサイト、つまり区や市町村のサイトに対してそれを期待していたのではないかと。でもごく一部の頑張っているところを別にすれば、そういう意味で行政の使えるサイトってのは無い。しかし、地域情報サイトを考えたり、実際に運営している連中は、もしかしたら行政関連の情報を自分達が扱う対象としても見ていなかったり、ユーザがリアルに求めている情報を理解していないのかもしれない。まぁ行政関連の情報は民間企業が提携するのに最初は難しいところもあるかもしれない。(しかし幾つかの区や市町村のサイトでは、民間の地域情報系サービスとの連携を模索するところも出てきている。)とにかくさ、ユーザーのほうを向いてないところが多い気がする。ショッピングだけが強調されてて、必ずなんか大事なもんが一つ二つ抜けてる。インターフェイスというか、ナビゲーションに関しても、作っている側の意識として、他の「大手のサイト」と同じにしなければいけないという意識があるのか、どれも似たようで、押し並べて使えない。単純に見た目も悪いところが多い。なぜかそういうところには所謂「デザイナー」がいないのかもしれない。で、今度は変に見た目を意識したところだとFlashを無駄に使ってたり字が小さくて見難かったり、妙に色を多く使ったりする。なんだかわからんなぁ。もっとローカルのアプリケーションとかで培われたインターフェイスデザインのノウハウを使えよ。せっかくAjaxだとか有難そうな技術がたくさんあるんだから。全然進化してないよ。だからWeb2.0なんてウソだって言ってるんだ。
いやこうやって勝手なことを言ってるのと実際に作るのじゃ全く違うし大変だと思うけどさ、誰か頼むよ。(最低の他力本願!)う~ん恐らくはそういうことを考えている人はここで言ったような「地域情報サイト」を運営する人の中にも多数いるのだろうが、たぶん時間がないんだろうな。
こんなんじゃいつまでたってもネットが一部の物好きのためのものでしかない。もっと使いやすく。「使う」という意識をしないくらいの道具にしなきゃ。今は誰でもコンピュータとネットを使うような認識の人も多いかもしれないけど、そんなことは絶対に無いんだよ。携帯レベルでも使いこなしているかといえば言えない人だってまだまだ多い。それでいい。誰もが使いこなす必要は無い。だけどせっかくネットという便利になるかもしれないもの(まだまだ俺にとっては「便利」だとは思えない。)があるんだから。
単純にウェブを検索するのだってコツがいる。例えば同じようにGoogleを使っていても、人によって情報検索の能力は違う。
なんだか、先日書いたファッション関係のウェブに関してと同じように、結局誰かが始めていないだけのような気もする。そもそもさ、まだまだネットなんて誰も使いこなしてないってことだよね。
あるんだろうか、使える地域情報サイトって。